空を飛ぶ方法の伝授

写真を撮るときに、寝転ぶ人もいるし変な顔をするやつもいる。僕は必ずジャンプして宙へ浮かぶようにしていた。

忘れっぽい人からは、

「君って空飛べたよね?昔の写真見てたら思い出したんだけどさ」と言われたことがある。

 

このことを利用して、空を飛ぶ方法をご紹介する。

 

【ゼノンのパラドクス】

〈飛ぶ矢は飛ばない〉

飛んでいる矢を想像しよう。その1コマ1コマをカメラで撮影したときのように切り取って考えることで、ゼノンは「飛ぶ矢は止まっている」と言った。クラウピデスは「飛ぶ矢はまあそこそこ速い」と言ったし、私は「撮影されたどの瞬間も飛ぶ矢は浮かんでいる」と言った。

 

では、こう言えるだろうか?

【私のパラドクス】

アルバムを引っ張りだそう。私の1枚1枚カメラで撮影したのを見ることができなかった故ゼノンの代わりに述べると、「私は常に浮かんでいる」。

 

もはやパラドクスでも何でもない...とすれば、単なる真理だ。

 

しかし、これは、【敗者のゲーム】である。

【敗者のゲーム】

同程度のそこそこの実力のはごいたプレイヤーを想像しよう。スマッシュを打つ実力もないから、ラリーが永遠に続いている...華々しい工夫、施策ではなく、少しのミスが勝負を決する。勝とうとするより、負けまいと努力する必要があるゲームを、敗者のゲームという。

 

つまり、1度のミスですべてがだめになる。隠し撮りされたら?そのときジャンプしそこねたら?敗者のゲームで闘うのはよそう!

 

勝者のゲームとするには、むしろ憲法の力を借りるべきだ。

 

基本的人権〕改正案
第11条 国民は,〈空中にいる限りにおいて〉すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は,侵すことのできない永久の権利として,現在及び将来の〈空中に浮かんでいる〉国民に与へられる。

 

〈〉内を加えることで、勝者のゲームになった...はずである。なぜなら、地上にいるときには日本国民として認められない。空中に浮かんでいないヤツに価値はない。たまにジャンプした瞬間、日本国民になり、自由落下するとともに国民性を失っていく...勝者のゲームだ!